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「うん!!遊びたい!!」
「でも・・・人間に石をぶつけられてたの、あれ、『遊び』じゃないよ。
それ、君を痛め付けていたんだ。
あの人間は、悪い人間・・・」
「そんなことは無いよー!!あの人間は僕を・・・」
・・・孤独なんだ・・・
・・・ひとりぼっちなんだ、この犬は・・・
・・・『構って貰ってる』だけで、この犬は幸せなんだ・・・?!
「ねえ、」
「なあにー?」
「この前は、自分を自転車に轢かれそうになったとこを助けてくれてありがとう。」
「いやあ、其ほどでもー!!」
「お礼に・・・」
「なあにー?」
「一緒に遊ぼうよ!!」
「本当ーーーー?!」
赤い大きなセッター犬のアヴは、感激で目を輝かせた。
「かけっこ!!でも、君は身体中が痛いでしょ?だから、ハンディあげるからお先にどうぞ!!」
「わーーーいーーー!!かけっこ!!かけっこ!!かけっこ!!かけっこ!!わーーーい!!」
2匹の野良犬は、勢いよく街中を駆けていった。
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