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彼女が家を焼き出されて、一ヶ月。
学校は、夏休みに入り、俺はぐーたらな生活をしていた。
「せーんぱい!起きてください!
先輩!!」
「うーん。今日から夏休みだからまだ寝てたい。」
「先輩!!
もうお昼ですよ!」
「……………グー」
「先輩……。
起きないつもりですか……
なら、私にも考えがあります。」
〝一体……何するつもりなんだ……
まぁ……それでも起きないけど……
ぐぇー!!?〟
何かが俺の上に飛び乗り、吐息が耳元に聞こえる。
「先…輩…」
「ちょー!!咲夜さ……ふぐっ!?」
「ふむゅ!?」
何をされているか察し、俺はパッと目を覚まし振り返る。
タイミングが悪かったのか、はたまた良かったのかわからないが、俺と彼女の唇が触れ合ってしまい、赤面した彼女が俺の上から飛び降りた。
「!!!!」
「!!!??!」
俺は天井を一点に見つめ放心し、彼女は俺に背を向け座り、唇に人差し指をあて困惑している様子。
数分、2人は沈黙し硬直する。
「せ……先輩のバカァァァ!!!」
と、沈黙の空間を崩壊させたのは、彼女の方からであった。
「えっ!?えー!!?」
「先輩の馬鹿!スケベ!エッチ!
変態!!」
と、散々なくらい罵ってくる。
「いや!今のは事故で!」
「私は先輩とのファーストキスをもっとロマンチックな物にしたかったのに!」
「いや!その!!
その前に咲夜が俺にキスしようと!」
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