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「ほっぺにチュはノーカンなんです!!」
〝どういう理論なんだ……〟
と、無茶苦茶な彼女の言い分に泣きたくなる。
だがここでもめても後が続かない。
俺は、布団から出ると頭を下げ謝った。
「ごめんなさい。」
「本当にそう思ってます?」
「うん。」
「わかりました。
じゃあ!お出かけしましょう!」
「えっ!?
何処へ?!」
「そうですねー。
自然公園に行きましょう!
フリスビーとかやってみたいです!!」
「え……。
外?暑いのに?」
「はい!
表でめぃいっぱい体動かさないと健康に良くないです!」
座りながら、ニコニコこっちを見てくる彼女に尻尾が付いている様に見える。
まるで、ジローが散歩連れて行ってくれと催促しているときの様で、何となく気分が和んだ。
「わかったけど、日に焼けるでしょ?
咲夜は、肌白いから対策立てないと……」
「それなら大丈夫です!
姿勢ドゥーのサンメディカルなら!
SPF50++++++ですし!
肌も焼けにくい構造なので、安心です!」
と、自信満々に見せつけてくるドヤ顔すら、癒されてしまうのは、彼女の才能なのだろうか?それとも彼女だからなのか。
普段なら、誰になんと言われても出たくない夏の昼間だが、出てもいいかな?と思えてしまった。
「わかった。行こうか。」
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