3章 彼女と俺の私生活

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俺は、着替え終わると咲夜の部屋に向かう。 咲夜の部屋は、元々物置になっていた隣室を綺麗に掃除し、人が住める様にした部屋で、後のコーディネートは、咲夜自信が雑貨、家具店で購入してコーディネートした部屋だ。 家族では、母さん以外に立ち入った者は誰1人いない花園。 ゆえに俺は、部屋前でノックして咲夜が出てくるのを待つ。 「おーい咲夜。 準備できたぞー。いこう。」 だが返事がない。 「? おーい咲夜?」 何度ノックしても返事が返ってくる事なく、俺は花園のドアをゆっくりと開けた。 「咲夜? いないのか?」 中には誰もおらず、綺麗に整頓された本棚と、ダブルベッド、テレビにクローゼットとと、まるで一人暮らしの部屋の様に設備が整っており、ある意味では、俺の部屋より豪華であった。 何より、良い香りが部屋に漂っている。 香りの正体は、部屋の真ん中に置かれていたテーブルの上にあるアロマ香炉。 どうやら、ギリギリまでアロマを焚いていたらしい。 「………。 外……かな?」 別次元の空間に迷い込んだ気がして、俺はその場を離れ、玄関へ向かう。
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