第1章

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俺(B)は絶望した。 気がつくと、犬の姿になっていた! 背後からもう1人の仲間に頭を殴られたわけでもなければ、怪しい薬を飲まされたわけでもない。 犬嫌いな俺が犬なるという極限的絶望中、犬好きの幼馴染み"美咲(A)"に拾われた。 今は1人と1匹として生活を共にしている。 そして、今日は待ちに待った美咲の休日。 つまり、お散歩DAY! やってきました、紅葉公園! 鼻につく雨の匂い、少しぬかるんでいる土の触感。全てが心地いい、新鮮なもの。 っといかん、完全に犬になってしまっていた。 バサバサァー! A「きゃっ…鳩か。いっぱいいる」 俺たちに驚いた鳩たちが一斉に空へと舞い上がる。それを尻目に美咲の方へと目を向ける。 B「(水色のチェックか…。犬になるのも悪くないかもな)」 そんなことを考える俺であった。
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