強さを求めて

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「でさぁぁ行ってみる価値ありだと思うのよねぇ」 「私も行ってみたいなぁ」 女性陣が盛り上がっているのは、占い師の話だ。 なんでも、凄い占い師のおばぁさんがいるんだとか。 その人はなんでも知っていて、これからのことを教えてくれるんだとか。 予知??みたいな感じらしい。 「ぢゃ次はそこを目指そう」 ルシアスも賛成なの?? 俺は、なんか嫌だなぁ....... 「決まりぃ! 私、ロイとのこれからのこと占ってもらおう」 おいおい! 人の未来を勝手に占うなよ。 「ぢゃぁ私も.......」 そこでサラはルシアスの顔を見て言うのを止めた。 顔が赤くなっている。 ルシアスのこと好きなんだろ?? 普通にわかります。 男前だし、強いし、優しいし。 いいよなぁ....... 「どうかしたのか?」 ルシアスは....... そうだ、こう言う男前の奴は鈍感なんだ。 楽しい食事も終わりホテルへ帰宅した俺はレイナと話をしていた。 「レイナは、まだ復讐とか考えているのか?」 「今は考えてないよ。ロイと結婚するから」 そう言って笑顔になるレイナを俺は少しずつ好きになってきていた。 「レイナは復讐をしちゃ駄目だ! 誰も望まない 俺が代わりにセルジュを倒すから」 「ほんと??」 「あぁぁ」 俺が返事をするとレイナが抱きついてきた。 それくらいするさ。 勝てるかわからないけど。
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