真実の過去

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絶壁の崖。 手摺のない細道。 落ちたら間違いなく死ぬ。 そんな道を歩く。 そして....... 絶対渡りたくない50メートルほどの吊り橋が現れた。 人は二人で通れるくらいだろう。 「ルシアス.......ここ.......通るとか言わないよね?」 サラが苦笑いしながら言った。 「サラさんも始めてなの??」 レイナが不思議そうに言った。 「ないよー私、高所恐怖症ぢゃない? だからこんな道始めてなのよ」 サラの言葉に驚いた。 いかにも占い師の場所知ってますって感じで話していたよな? しかも、高所恐怖症とか知らないし。 「サラとここを通るのは始めてだな 俺達の旅は元々先を急がないから遠回りしていたんだよ」 「どうして今回はここを通るの??」 サラの質問の答えは俺も聞きたい。 「皆がロイの記憶を取り戻すために急いでいるようだったから.......」 そうなの?? 「ロイ、記憶は諦めて」 サラの切り替えの早さには少し笑える。 「サラさん一緒に渡ろう」 そう言ってレイナなサラの手を掴んだ。 やっぱり渡るんだ....... 俺も怖いよ??これは....... 落ちたら死ぬし....... っと考えていたらルシアスは普通に渡り始めた。
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