真実の過去

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ルシアスは渡りきった所でこちらを振り向き、手を降って叫んだ。 「大丈夫だ!渡っていいぞ」 俺は正直に思った。 男前だと。 落ちたら死ぬのに....... そして二人もゆっくりと渡り始めた。 俺は二人が渡りきってからっと言われたので一人で待っている。 サラが震えながら渡っているため、なかなか前に進まない。 かなりの時間が経過しただろう。 やっと二人は無事に渡りきった。 「ロイ!いいよぉ」 サラが手を降って叫んだ。 やっぱり行かないと駄目だよな? 俺はゆっくりと橋を渡り始めた。 もうすぐで半分ってところでレイナが俺を見て叫びだした。 「ロイ早くきてぇ」 何言ってるんだ?? 今はふざけてる場合ぢゃないんだよ俺は。 でも....... レイナは笑ってない。 なぜか真剣だったのだ。 「ロイ!走るんだ」 次はルシアスだ。 そんなに急がしてどうするんだよ....... そう思い俺は、何気なし振り返った。 そこには.............. さっきまで俺がいた吊り橋の所に大きなゴリラが5匹いた。 しかも....... 渡ろうとしている。 「やっばっ」 俺は、早足で渡り始めたが、ゴリラ達が吊り橋に乗ったのだろう。 かなりの揺れに俺はなかなか前に進めなくなった。 手すりを掴むので精一杯だった。
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