真実の過去

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「それは残念ですね あなたは、セルジュとは闘えない それはあなたが今背負っているゾフィも知っていることよ」 ゾフィ??? ゾフィも知っているのか? 『すいません..............私は.......』 何故か泣きそうな声を出すゾフィ。 どういうことだ? 「暗黒魔神の最強の男、暗黒セルジュとは、 あなたのことなのよ.......」 ..............。 頭が真っ白になった。 時間が止まった気がする。 俺は何をしているのだろう。 『すいません.......口に出すのが怖くて.......』 ゾフィ??? 知っていたのか??? 「なぜ記憶を無くしたのかはわからいわ、 それでもセルジュがあなたであることにはかわりない」 グサッとナイフが刺されたような衝撃だった。 俺がセルジュ?? そんなわけない....... そんな........ 「嘘だ」 俺は小さく言った。 「嘘ではありません」 マザイは、嘘と言ってくれない。 「うそだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 俺は両手で頭を押さえて大声で叫んだ。 無意識に..............。 「どうしたんだ?」 俺の言葉を聞いてドアからルシアス達が入ってきた。 「落ち着きなさい!」 マザイは少し強めの口調で俺に言うが、俺の頭は混乱していた。 「ロイどうしたんだ?? マザイ様これは??」 ルシアスも混乱している。 「ロイ!どうしたの?」 レイナは、すぐに俺を頭から抱き抱えてくれた。
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