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「天使剣が君を選んだようだ」
さっきまで愛想もないおじさんだったが今では笑顔だ。
「いいだろう!持っていけ」
「持っていけ??」
つい聞き直してしまった。
「その剣に金額はつけちゃぁいねぇ
誰も使えないからな
だから、やるよ」
「えっ??くれるんですか??」
いやいや.......ここ武器屋でしょ??
商品をあげるとかあるのか??
「君、名前は??」
おじさんと話が絡み合わない.......
「ロイ といいます」
「ロイ か
覚えておくよ」
そう言っておじさんは俺に背を向けてカウンターへ歩きだした。
「えっ!!あっ.......ありがとうございます」
俺は場を考えずに大声で叫んだ。
するとおじさんは、こちらを振り向くことなく右手をあげて、歩き続けた。
そのままカウンターの裏にある扉に入って行ってしまった。
とりあえずもらっていいんだよな??
この状況がいまいち理解できないが俺は店の外へでた。
外を出て剣を見ると綺麗な白い剣が太陽の光を反射して凄く綺麗だ。
俺は、天使剣ゾフィを鞘に入れ背中に背負うことにした。
剣が大きいから歩き辛い.......
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