真実の過去

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ロイの元へ行くまでは諦めない。 ロイの近くまで来るとさらに、風が強くなった。 ロイは何かを叫んでいるけど、そんなの関係ない。 風が強すぎる。 でも、私がなんとかしないと....... 強い風の壁がありロイの元へは、行けないよいに、なっていた。 それでも私は、その壁に触れた。 一瞬で手が切り刻まれた。 「いっ」 痛いけど、今はそんなこと言っていられない。 怖い....... 手で触れただけでこの傷のこの痛さ。 全身触れたら私、死んでしまいそう。 でもロイのために。 そして、私の身体が風の壁に触れた。 壁を突破した私は、全身傷だらけ。 だけど血はあまり出ていなかった。 だけど気を失ってしまいそうな痛さ....... ロイの姿が見えた。 後2メートルほどなのに、かなり遠い気がする。 やっとの思いでロイを私は抱き抱えた。 「大丈夫だよ」 もう大丈夫。 その言葉を聞いてか風は消えていった。 さっきの嵐はなんだったのか。 すぐにルシアスさんとサラさんがやってきた。 ルシアスさん無事でよかった。 「大丈夫かい??」 ルシアスさんがロイを背負ってくれた。 流石に私はロイを背負えない。
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