真実の過去

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「ロイ、俺はセルジュの記憶が戻っても仲間だ」 どんな言葉をかけていいのかわからなかった。 「ありがとう 悪魔剣を探さないとな でも、これで剣2本揃ったな」 そう言って笑顔をつくるロイ。 心配かけないようにしているのだろう。 マザイ様の言うように、自分より他人なのか....... 今は自分が大変なはずなのに....... 「ロイ!無理するな 泣きたい時に泣けばいいよ」 そういうとロイの笑顔が消えた。 「ルシアスには叶わないなぁ.......」 そう言ってロイは、しばらく涙を流した。 声は出さずに。 「ルシアス!ありがとう、もう大丈夫だ」 「ロイ!俺をグループにいれてくれ」 俺はロイのグループに入ろうと思った。 なぜだろうか? 「なぜ??今順位も上のルシアスが作ったばかりの俺のグループに入るんだよ」 ロイは少し笑いながら話してくれた。 「順位なんてどうでもいいさ 仲間だろ俺達」 「ありがとう!でも俺は、一人で去るよ」 ロイの口からでた言葉は、俺の予想しない言葉だった。 「なにを言っている?」 「ごめん.......皆のこと好きなんだ。 迷惑かけたくない。 また暴走するかもしれない」 ロイは遠くを見るように星空を見た。 「大丈夫だろ?今一人で行くのは無謀だ」 俺はロイを説得する。 今の精神情態では危険だと思ったからだ。
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