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真似ただけだったけど、なんとかできた。
そしてルシアスを見ると、手の氷は溶けていた。
「ありがとう、助かった」
ルシアスは、俺に笑顔で礼を言う。
「ルシアスのおかげだ」
そう言って俺はルシアスを立たせる為に手を差しのべた。
ルシアスも俺の手をとり立ち上がり剣を拾った。
「あんな魔物がいるのか.......」
「ムーワはもっと強いぞ」
ルシアスの言葉に俺は冷や汗をかく。
今のでもやっとだ。
闘う時間は短いけど、気力、体力はかなりのものだった。
あれでも雑魚の魔物か.......
ムーワってどれだけ強いんだろう。
勝てるのか??
そんな不安が過る。
元聖霊か…
「やるしかないよ
逃げても一緒だし、ロイの力は本物だ
自信を持ってくれ」
「ありがとう」
ルシアスに言われるとなんだか照れる。
『私もそう思います
ロイさんは少しずつ力を取り戻しています
頑張ってください』
ゾフィって本当に凄い剣だよな.......
天使剣ゾフィ
この世界の最高の剣の1つ 。
「ゾフィもルシアスもいるんだ
勝てるさ!」
少し自信がついた。
自信と言うよりは安心だろう。
俺は一人で闘っているのぢゃない。
洞窟の中にはまだ魔物がいる。
気配を感じる。
「ルシアス.......どうする??」
「どうするって言われても.......突破しかないだろう??」
「だよなぁ.......
ぢゃぁ行こう」
俺とルシアスは歩き出した。
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