始まりのとき

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目を見開いて男達が俺をみた。 だけど一番驚いているのは俺だ。 「化け物かよ」 そう言って拳銃を構えていた男が引き金を引いた。 バンッッ!! 銃声が鳴り響いた。 至近距離こらの発泡! だけど俺には当たらなかった。 手が震えていた男が的を外したのだろうか? だけどそれは違った。 気がついたら俺は、拳銃を構えている男の目の前にいた。 自分でもわからなかった。 体が勝手に動いた。 そのまま俺は男の胸ぐらを掴みボスの男に投げつけた。 ボスの男達は、投げられた男を二人で抱える形で数メートル引きずられて倒れた。 立ち上がった男達はすぐに、俺に背を向けて逃げ出した。 「なんだったのだろう?」 俺は、両手を開いて見ていた。 レベル0 だから弱いと思っていた。 そういえば、ルシアスとサラが言っていた。 レベルは一緒でも力の差があるっと。 『どうして? どうしてあなたが私を扱えるの?』 また聞こえた声。 「あなたは、ゾフィ.......さんですか??」 俺はおかしいとは思ったが声をかけてみた。 すると、ちゃんとゾフィから返事が帰ってきた。 『そうです。私はゾフィ 天使剣として力を貸しています あなたは自分が誰だか知らないのですか? 私のことも知らないのですか?』 えっ..............?? 「俺のことを知っているのですか?」 ゾフィは俺のことを知ってる?? 俺ははじめて見たのに。 記憶を無くす前のことなのだろうか?
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