新たな旅

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呼吸をきく....... わからい。 できない。 ゴーレムの攻撃は止まらない。 魔物は疲れないのだから。 ゴーレムがまた地面を蹴り石を飛ばしてくるが、俺はそれを跳んでかわす。 だが....... かわすことを予想してたのだろうか? 避けた場所にゴーレムの拳があったのだ。 空中でどうすることもできず俺は、打撃をうけた。 勢いよく壁まで飛ばされた俺は、身体中から痛みを感じていた。 意識が飛びそうになる。 どうすればいいんだ。 『ロイさん 落ち着いて、あなたは強い』 ゾフィ....... 俺はゆっくりと目を閉じた。 「セルジュ.......少しでいい! 力を貸してくれ」 俺は自分に言ったのだろう。 セルジュは俺なのだから。 そんな俺の叫びもムナシくゴーレムが殴りかかってくる。 駄目だ。 身体に力が入らないのだ。 『ロイさん、諦めてはいけません』 でも....... 力が入ら....... あら?? 力がはいる。 俺はすぐにゾフィを握りゴーレムの拳を回避した。
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