新たな旅

23/41
前へ
/282ページ
次へ
ルシアスにもわからないのか。 「お前は精霊なのか?」 俺はムーワにたずねた。 「ワラワは、もう精霊ではない 精霊ではないあってはいけない」 「どういうことだ??」 ルシアスも不思議に思ったのだろう。 「ワラワは、この洞窟に閉じ込められた。 ワラワを倒すために多くの人間が来た 自分を護るため多くの人間を殺した」 それがいけないのか?? この世界では当たり前だろ? 「ぢゃぁ出ればいいんぢゃぁ?」 「ロイの言うとうりだ」 「出れば人間に襲われる そして、また殺さねばならぬ」 臆病なのか?? 「一緒に行ってやろうか??」 俺は闘う気をなくしていた。 「ふざけるな!人間め」 急に怒りだしたムーワ。 「ロイ、どうするつもりだ??」 「どうするって......逃がしたらまずいのか??」 ルシアスが口を開けて驚いていた。 「去れ」 ムーワが怒鳴り付けてきた。 俺は戦闘を回避できるなら回避したいと思っていた。 「ムーワも一緒に出ようせ」 俺がそう言ったとき、ムーワが一瞬優しい表情を見せた。 やっぱりムーワは悪い敵ぢゃない。 「さっさと去れ人間よ」 「ロイ駄目だ!闘おう」 ルシアスは闘うきだ。 「ワラワと闘うか?」 「俺は闘う気はない!一緒にここを出よう」 「行かぬ」 「なぜだ?ここが好きなのか?」 「人間には関係ない。 ワラワは、ここから出れぬのだ」
/282ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加