始まりのとき

18/28

6人が本棚に入れています
本棚に追加
/282ページ
『私は、知っていますよ? でも忘れていらっしゃるなら、その方があなたの為であり この世界の為です』 「どういうことですか?」 『あなたは強い! いえ....... 強すぎるのです』 ...............。 強すぎる?? 俺は言葉をなくした。 『後にわかります あなたのお名前は?』 「ロイです。 名前がわからなかったので付けてもらいました」 『ロイ、いい名前ですね ではロイ、あなたが私を扱うのも何かの円 共に戦っていきましょ』 「あぁぁよろしくお願いします」 俺は聞けなかった。 自分の名前や過去を。 聞いてはいけないような気がしたからだ。 さてと。 俺は椅子から立ち上がりホテルを探すことにした。 しばらく歩くと大きなホテルが見えた。 大きなホテルだ。 もうここでいいか! そう思って中に入ろうとした時だった。 『ここはやめておいた方がいいです 嫌な気を感じます』 俺は、いきなり話かけられたのでビクッとしてしまった。 「嫌な気って??」 『ホテル内に何がいるのか ホテル内に何かがあるのか わかりませんがいい気ではありません』 そう言われると怖いな。 ホテルの入口で止まっている俺を二人の男が通りすぎた。 大きな剣と腰に刀を持っている二人だ。 強そうだな。 二人の背中姿は本当に強そうだ。 またしばらく歩くと大きなホテルが見えた。 いかにもって程の高級なホテルだ。 「ここはどう??」 俺はゾフィにきいてみる。 『ここは大丈夫そうです』 返事をくれたゾフィを信じてホテルに入ることにした。
/282ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加