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そしてムーワは冷凍ビームを出すために魔力を貯め始めた。
魔力を感じる??
さっきセルジュがでてきたからか?
それにしても......マズイ......
ムーワは今までで一番の攻撃をしかけてくるつもりだ。
さっきのでさえ止めることができなかった俺には厳しいだろう。
俺はムーワとの距離をとり、両手を前にだして風を両手に呼んだ。
今呼べる最高で最大の力だ。
セルジュには及ばないが、今の俺にはこれで精一杯だった。
「行くぞ人間」
「来い!!」
そういい放った俺にムーワの冷凍ビームが接近してくる。
でかい............
かなりの威力だ。
そしてその冷凍ビームが俺の手に宿した風とぶつかった。
後ろへ引きずられていく。
踏ん張るがムーワの冷凍ビームの方が上を行っている。
でも俺は諦めない。
ここで負けたら全て意味がなくなる。
凄い威力同士のぶつかり合いで、洞窟に負担がかかっているのだろう。
上からパラパラと砂や石が落ちてくる。
「くっそぉぉ」
俺は脚に力を入れて踏ん張り、魔力を手に送り続ける。
だか............
駄目だ......魔力がなくなる。
自分の魔力がなくなりかけている。
さっき魔力を感じることができるようになった俺。
だけどその感知のおかげで自分の魔力が切れると共に自分の死が近づいているのがわかる。
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