新たな旅

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俺達が振り返見た光景は............ 「えっ!!」 俺達が見たのは、まだ2歳か3歳くらいの子供だった。 だけど髪の毛は水色で尻尾が生えている。 「まさか............」 俺とルシアスは顔を見合わせていた。 同じことを考えていたようだ。 「ムーワの子供か?」 俺はムーワに問いかける。 「ママを離せ」 女の子は俺を睨んでいた。 「ワラワがここへ来た時に一緒に運ばれた子ぢゃ ワラワが育てていた......」 だから出れないと...... 「そういうことか......」 ルシアスが理解したのか俺に説明をしてくれた。 「ムーワ一人なら洞窟から出れる 人間に襲われてもムーワなら勝てるからだ! だがあの子は別だ。 強い人間には勝てないだろう!だからムーワは襲われることを恐れていたのか。 自分ではなく......子供のことを考えていて」 なんなんだそれは...... でも......そうだよな。 こんな子供の精霊だったら人間に何されるかわからないよな。 「もう.........ワラワの役目は終わった」 「ふざけるな!今までで護ってきたこの子はどうするつもりだ」 俺がムーワに怒鳴るがムーワは、聞いていない。 「ママを助けたいんだ!助けてくれないか?」 ルシアスがムーワの子供に問いかけた。
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