新たな旅

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モジモジしていた子供が何かを決心したのだろう。 走ってよってきた。 「ママ大丈夫?」 「ミーラ!ありがとう」 微笑むムーワは優しい母親の顔をしていた。 子を護る親か...... 「ムーワ!俺と共に旅をしよう! この子も一緒にだ」 「なっ...」 ルシアスも驚いていた。 「何をばかな........」 「約束だろ??」 「出るとは言ったがそんな話は......」 ムーワが俺からミーラに視線を移した時。 ルシアスがミーラを抱っこしていた。 ミーラが心配しないように後ろから抱き締めていたようだ。 ムーワはその光景をして驚いていた。 「ママ無事でよかったのぉ お兄ちゃん達ありがとうぅ」 ミーラは満面の笑みで俺達に礼を言った。 俺達が傷つけたんだけど...... 「ミーラ!人間が気に入ったのかい?」 「うん!お兄ちゃん達好きぃぃ」 親子の会話だなぁって思う。 「そうか!よかった」 「何がよかったんだ??」 俺はムーワが何を考えているのかわからなかった。 ルシアスとミーラも、いつの間にか仲良くなっていた。 「人間よ!ロイとか言ったな?」 「えっ?あっうん!ロイだ」 「ワラワの力を授けよう」 「はぁぁ??」
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