新たな旅

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洞窟の外へ出るまで魔物と遭遇することはなかった。 セスを倒したからだろうか?? セスがいるからだろうか?? どのみち助かった。 「眩しいぃぃぃ」 両手を空にあげて喜ぶモア! 洞窟の外は始めてだろうか?? 「ワラワは、ここまでだ」 突然セスが立ち止まった。 「なぜだ??一緒に行こう?」 俺はついてくるものだと思っていた。 「ワラワ達は精霊 この世界とは違う世界の生き物 ワラワ達も自分の世界へ帰る」 「えっ??ぢゃぁもう会えないのか??」 「そんなことはない 契約をしただろう? 呼ばれれば来る 契約をしてくれたおかげで精霊界に帰ることができるのだ。ありがとう」 「改めて言われると出れるだろ......」 「ルシアスも呼んでほしぃぃのぉ」 「あぁぁその時はよろしくな」 「はいぃぃぃ」 モアとルシアスは親子みたいに見える。 「わかった すぐ呼ぶからな」 そう言った時、セスは確かに笑った。 少し嬉しかった。 セスと繋がったことが俺には嬉しくてたまらなかった。 二人は俺達に手を降り目の前から消えた。 「凄いことになったなぁ??」 「あぁぁ精霊界があるなんて......」 ルシアスも俺もまだ現実なのかわからないでいた。 「とりあえず帰って飯だな」 そう俺が言うとルシアスも頷き歩き始めた。 外はもう日が落ちかけていた。
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