新たな旅

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森を速足で歩いていた。 日が暮れるのはマズイ...... 森の中だし魔物だらけだ。 「ルシアス!!」 俺が感じたのは間違いなく魔物の気配。 すると...... 羽の生えた狼が現れた。 「これは......精霊か??」 「そんなわけないだろ!」 俺の質問をきつく返してくるルシアス。 「せっかくだから魔法を使おう」 俺の提案にルシアスも納得したのだろう。 笑顔になった。 試したくてしかたないのだろう。 そして俺は、片手を前にだした。 ルシアスは、手を軽く握るようにして口元へ手を持っていった。 「はぁぁ」 俺の掛け声と共に冷凍ビームがでた。 「ふぅぅぅぅぅぅ」 ルシアスが大きく息を吐くと、氷の混じった吹雪がふいた。 二人の魔法に魔物は力尽きた。 「すげぇぇ」 俺は興奮がとまらない。 「凄いなぁ!ロイのは今どうやったんだ?」 「どうっ??って......こうっ」 俺はもう一度やってみせた。 冷凍ビームが手から放たれ木が凍りついた。 ルシアスもやってみるがルシアスからは冷凍ビームは出ない。 なぜかはわからない。 「どうなっているんだ??」 「さぁぁ??一人一人使える魔法が違うとか??」 俺の答えにルシアスは考え込む。 「そうかもしれない それならなっとくがいく」
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