新たな旅

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魔法にもいろいろあるんだなぁ。 俺には難しいことはわからない。 「考えるのは後にして走ろう」 そう言ってルシアスはいきなり走り始めた。 二人とも走ればすぐに森を抜けた。 そして俺達は街に戻り晩御飯を食べた。 「あいつら、今頃なにしてっかなぁ??」 「あいつらって......サラ達のこと??」 俺のなんとなくの言葉から、サラとレイナのことを思い出した。 「怒ってるだろうなぁ」 「そだねぇ君達は婚約してたもんなぁ」 ルシアスは少し笑いながら言った。 「してねぇよ」 俺は即答で答えた。 「お似合いだけどなぁ......」 「俺も好きだったさ 一緒にいるうちに好きになった。 けど............」 ルシアスは今思い出したようだ。 そう............ 俺はレイナが絶対に許せない相手なのだ。 レイナの街の人を殺したセルジュ。 そのセルジュが俺だ。 今更ながらレイナになんて言えばいいんだよ...... 「ごめん......」 「謝ることぢゃないさ ルシアスがいるから俺は一人ぢゃない」 そう、あの時ルシアスが付いてきてくれたから今の俺がいるんだ。 ルシアスには感謝しているんだ。 「レイナの街に行きたい」 「なぜ??辛い思いをするだけだぞ??」
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