小さな戦士

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一緒にいた子供達を家に届けた後でアモンの家へ向かった。 案内された家は古い和風の家。 ドアを開けて中へ入ると真っ暗だった。 さっき送って行った子供達には母親がいた。 だけどアモンの家には誰もいなかった。 山賊に殺されたって言ってたなぁ...... 「適当にしててくれ ご飯つくるから」 そう言ってアモンは台所へ向かおうとする。 「手伝うよ」 ルシアスがそう言ってついていく。 俺とアルスは部屋で二人きりになった。 「お兄ちゃん達は強いの??」 「俺か??俺は弱いよ」 「ぢゃぁ僕が強くしてあげる!きてぇ」 アルスは強引に俺の腕を引っ張り広い部屋に連れてきた。 何もない広い部屋。 でも............ なぜかここがなんの部屋かわかってしまった。 「ここでいつもトレーニングしているのか??」 「僕もっと強くならないと駄目なんだ」 やはり、この部屋はトレーニング、訓練の部屋だ。 「強くなってどうするんだ??」 「僕がお兄ちゃんを護るんだ」 アルスは笑顔で言った。 「わかった、ぢょぁご飯ができるまでだぞ」 そう言って俺は構えた。 それを見てアルスも俺との距離をとった。 「いくよぉぉ」 アルスが俺に突っ込んでくる。
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