小さな戦士

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真っ直ぐ突っ込んでくるアルスに合わせて俺も脚をだす。 アルスはそれを察知したのが急に停止して方向転換した。 「そんな急停止できるのか」 俺は正直驚いた。 そしてアルスは、俺から見て左側へ回り飛び蹴りをしてくる。 俺はサラリとかわしてアルスの背中に軽くタッチする。 アルスは着地をしてすぐにまた、俺に殴りかかってくる。 スピードも悪くない。 ボディーバランスもいい。 俺はアルスの腕を掴み壁に向かって投げた。 アルスは空中でクルクルと回り壁に脚をついて俺を目指して飛んでくる。 「なかなかやるなぁ」 俺はそれもかわす。 そして俺はアルスに向かって走りだす。 アルスは着地して振り向くが俺はそこにはいなかった。 「あれぇ??」 アルスは俺を見失ったようだ。 「こっちだよ」 アルスは慌てて振り向く。 そこで俺はアルスにデコピンをする。 「いったぁぁぁぁいぃぃ」 「俺の勝ちだ」 「ズルいよぉぉ強いぢゃん」 アルスは少し涙目になりながらいう。 「アルスが弱いの! 次は武器を使うか??」 そういつ言って俺は部屋の端にあった木刀をとりに行く。 「次は勝つからねぇ」 アルスもヤル気満々だ。 このまま鍛えればアルスは強くなる。
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