小さな戦士

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アモンは血を流しながら倒れていた。 そして、アモンを護るかのようにアルスが刀を構えてたっていた。 アルスも傷だらけだ。 急がないと。 そしてアルスの前にいる山賊が剣を降り下ろした。 くそっ!似合わない!!! その時! アルスの顔に大量の血が降りかかった。 アモンの血だ。 アモンは最後の力を振り絞ってアルスの前に立ち剣を受け止めるべく構えたのだ。 だが...... 刀が折れそのままアモンの身体に剣がめり込んだら のだ。 剣はアモンの心臓辺りで止まった。 俺はそのままゾフィを抜き男を切り捨てた。 地面に倒れるアモン。 「アモン! 大丈夫か!!」 「お兄ちゃぁぁぁぁん」 「ロイさ......ありが...... アルスを......た......ます」 そう言ってアモンは目を閉じて全身の力が抜けた。 「お兄ちゃん? お兄ちゃん?」 「アルス! 男だろ!しっかりしろ」 アルスはまだ泣き止まない。 無理もない! まだ子供なのだから。 「アルス!兄貴を護れ」 そう言って俺は立ち上がり残りの山賊を睨んだ。 「彼がそうです」 「お前か! 俺達を倒すなどと言ったのは」 ボスらしき大男と近くにいた男が話した。 「監視していたのはお前か! まぁいい、お前達はどのみち死ぬのだから」
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