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――ロイ――
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目の前には千人はいるだろうか?
武器を構えてこちらの動きを伺っている。
「おまえ一人では勝ち目はない
今すぐ立ち去れ」
一番偉い人なのだろう、男が問いかける。
だけど黒いコートの男は剣を構えて走りだした。
そのスピードはとても早く、さっきまで叫んでいた。男の首がぶっ飛んだ。
死んだことすら気づかなかった感じだった。
そのまま男は走り続け気がつけば辺りは血の水溜まりみたいになっていた。
千人相手でも倒してしまうこの男は誰なのだろう?
顔を見ようとしたとき。
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はっ!!
俺は目を覚ました。
夢だったのか??
『おはようございます』
朝から優しいゾフィの声。
「おはようございます」
何故かホッとする。
しかし.......
あの夢はなんなのだろう???
前と同じだ。
彼はいったい誰なんだ??
あんな奴に俺は勝てないよな??
顔を洗う為に洗面台へ行き鏡で自分の顔を見る。
灰色の髪の毛で灰色の瞳。
俺ってこんな顔だったか??
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