敵討ちの女性

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観客達の声がうるさい。 「こっこのやろー」 拳を受け止められた男は、ジャンプして後ろへ飛んで距離をとった。 この男には勝てそうだ。 大男は、勢いをつけまた殴りかかってきた。 今度はその拳に俺も拳をぶつけることにした。 グチャ!!! 拳と拳がぶつかった時、生々しい音が聞こえた。 大男の肘から下の骨が粉砕されたのだ。 「っぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 大声で叫ぶ大男。 「ぎっっっぎぶぅぅぅぅぅぅ」 カンカンカンっ!! 俺は一試合目勝利した。 正直嬉しかった。 俺は指示されるまで控え室で待機と言われそのまま個室に案内されるた。 「ゾフィ 俺、やったよ」 『はい!拝見いたしました』 控え室には、一回戦勝った人達なのだろう。 3人の男がリラックスをして座っていた。 俺も部屋の端にある椅子に座った。 座ったと同時にアナウンスがながれた。 (No410 No427 Aリンクへ) また俺?? 連続なんですけど。。。。 そう思っていると奥から声が聞こえた。 「よし!やるか」 そういって立ち上がった男はさっきまでの男と違い、なんでいうかぁ.......クールな男だ。 「よろしく」 そう言って俺の前を通りすぎた。 俺もそのまままその男の後ろに続いてリングへ向かうが....... この人強いな....... 何故か感じる相手の強さ。 『落ち着いて』 ゾフィは俺の心をお見通しのようだ。 「よし」 俺は小さく意気込んだ。
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