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「避けられるとは思わなかったよ」
そう言いながら地面から手を抜き笑っているスカイ。
俺は何もできない。
どうすればいいんだろうか??
「次で決める」
そう言ってスカイは俺を目掛けて走ってきた。
そのスピードはとてもはやい。
俺は何も考えず、左脚に力を入れて右の拳を振り抜いた。
しかし.......
その拳は風をきるだけで感触がなにもない。
スカイは俺の前で急停止して拳をかわしていた。
今の俺は無防備な状態だ。
「やっ.......ぐはっ」
やばいと思った時には脇腹を何発も殴られていた。
ヤバイ.......あばら骨持ってかれた。
呼吸も苦しい。
「ギブアップするなら今だよ?
これ以上は死ぬよ?」
「くそっ」
俺は脇腹に手を添えて立ち上がった。
今の俺では勝てない。
レベルの違いか.......
「今止めても明日次の試合があるんだからさぁ
無理はしない方がよくなぁい?」
悔しいがその通りだ。
「最後の一撃をあなたに当てます」
そう言って俺は構える。
「そっ、せっかく忠告したのに」
そう言ってスカイはニヤリと笑う。
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