敵討ちの女性

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「約束だろ」 そう言って無理やり手を引き歩き続ける。 「やめてよぉ お願いやめて」 女性はかなり嫌がっている。 「なにしてんだ?」 見ていられなくなった俺は声をかけてしまった。 「また貴様か、関係ないだろ」 強気だな。 「助けてお願い 何でも言うことを聞くから」 なに言ってんだ?? 「おいおい、俺はこいつが何でも言うことを聞くと約束したから遊んでるだけだぜ」 大男は俺を睨み付ける。 「もういいでしょ?? 俺の前から消えないと次は知りませんよ」 そういうと大男は冷や汗を流しながら逃げて行った。 「あっありがとう」 「いいよ、気を付けろよ」 そう言って俺はホテルへ帰ることにした。 頭を冷やそうとしたのに、頭の中にいる女の子が、目の前に現れたのだから。 「ちょっと待ってよ」 女性は追いかけてくるが俺はお構いなしに歩き続けてホテルへ入り自分の部屋に入った。 『今日のロイさんは心が乱れてますね』 「自分でもわかってるんだけど.......」 どうしたんだろう?? 自分でもわからない。 その時。 ピンポーーン! 「ゾフィ」 『いえ、殺意も何も感じません』 俺は安心してドアをあけた。 「うわっ」 ドアをあけると同時にさっきの女の子が抱きついてきたのだ。 「何なんだよ」 わけがわからない
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