始まりのとき

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人?? 男は上半身を起こして声の方をみると。 二人組の男性と女性がいた。 「人だ!」 男は興奮して二人に近ずいていく。 「おぉぉぉい」 男は二人に手を振って近づいていくが二人は警戒しているのか、腰に装備されていた剣に手をそえていた。 それに気がつき男はその場に立ち止まる。 「誰だ?こんなところで何をしている」 「何って言われても.......」 男の質問にどう答えていいかわからない。 「あなた、人間??」 女性の質問。 「人間だけど.......見てわからない?」 女性のバカらしい質問。 人間かどうか....... 男が犬や狼に見えるのか?? だが女性から返ってきた答えは男の想像している答えとは違っていた。 「人間が簡単にこの森に入れるわけないでしょ?」 女性はそう言って剣を抜いた。 剣の先が月の光で輝いている。 「ちょっ........」 男は驚いて右手を前に出して後退りする。 目の前で剣を抜かれたら仕方がない。 「サラ、ちょっと待ってくれ」 横にいた男性が女性に剣を下ろすように声をかけてくれた。 「どうして?」 女性は納得していないのか男性に反論している。 「こんなとこに武器もなしに一人でいるなんて怪しすぎ、絶対人間に化けた魔物よ」 魔物??? そんなのいるのか?? 男は唖然としている。 武器もないのに襲われたらまず勝ち目はない。 「まぁ待ってくれ!」 男性はサラと言う女性と男の間に入り男に近づいていく。
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