敵討ちの女性

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小さく ありがとう と言葉が聞こえた。 今まで生きるためにいろいろな苦労をしたのだろう。 俺はソファに寝そべり天井を眺めていた。 俺は強くなれるんだろうか? 暗黒魔神 の彼等と戦うことがあったら勝てるのだろうか?? 夢に出てくる男なんか千人相手でも敵わない訳だし、レイナの街全員でも敵わない敵。 レベルが違うよな。 スマホを見るが俺はレベル00 勝てるわけがない。 そんなことを考えていると、レイナのいるベットから寝息が聞こえてきた。 やっと寝たのか? 俺は小さな声でゾフィに話しかけた。 「ゾフィ、どう思う?」 『どうとは?』 「彼女は復讐のために生きているみたいだ でも、相手を考えると無駄に死ぬだけだよな」 『それでも彼女は闘うでしょ ロイさん?彼女とは関わらない方がいいと思います』 「どうしてだ??」 『いえ、ロイさんが、傷つくのを見たくないので』 ゾフィの言葉が不思議に感じた。 「傷かぁ....... どのみち今の俺では彼女を守りながら旅をするのは無理だ」 守りながら闘うのはとても難しい。 今の俺には絶対に無理だろう。 考えていても仕方ないよな。 彼女の人世だ。 彼女が決めるさ。 そう思い俺は瞼を閉じた。
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