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「君、名前は??」
優しそうな男性の声に安心した男は深呼吸をして男性と向かい合った。
「すいません。名前わかりません」
俺の返事に怒ったのはサラだった。
「あなたふざけてるの?」
怒りが伝わってくる。
このピリピリとした感じ.......殺気??
「名前だけぢゃありません、なぜ今ここにいるのかもわかりません目が覚めたら草原にいたので」
男性は俺の言葉に驚いているのか目を見開いて俺を見ていた。
だけど、男性は優しく話かけた。
声から優しさが伝わるような声だった。
「君は、嘘はついてないようだ目を見ればわかる」
男性は優しく微笑みその場に座った。
俺もその男性に引き付けられるかのように座った。
そして男は目が覚めてからの話を全て話した。
いつの間にか サラ も座って話を聞いていた。
「なるほどなぁ、ここにいる理由とかはわからないけど、とりあえず街まで送るよ」
男性の言葉に涙が出そうになっている男。
サラ は呆れてるように見える。
「俺はルシアス!こっちはサラだ!よろしく」
ルシアスは男に手を出して握手を求めるが男はどうしていいのかわからないのかずっとルシアスの顔を見ている。
「あのぉ、俺名前わからないんです。すいません、でも街までよろしくお願いします」
そう声をかけてルシアスの手を握った。
「ぢゃぁあなたの名前はロイね」
サラ はさっきまでとは違い笑顔を見せてくれている。
「ロイ??」
男も聞き返している。
「いいぢゃないか、ロイで!名前なかったら呼べないし、とりあえず名前を思い出すまでってことで」
ルシアスの言うように名前ないと困るのは確かだ!
「わかった!俺は今日からロイでいいです、よろしくお願いします」
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