敵討ちの女性

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俺はゆっくりと立ち上がって夢で見た構えをとってみる。 でも....... 頭がまだクラクラする....... ダメージが大きいことがわかる。 「よくぞ立った では。。。。いくぞ」 そう言ってポボロフは、覇道拳の構えをとった。 この距離では俺がポボロフの位置までたどり着くまでに覇道拳をくらってしまう。 そう考えた俺は、相手を睨みながら右方向へ歩きだした。 ポボロフとの距離は3メートルほどある。 そのポボロフの回りを丸く歩く。 そして....... 俺は不思議な感覚に包まれた。 3週くらい回ってからポボロフに攻撃をしようとした時。 ポボロフは、顔をキョロキョロして俺を探してるように見えた。 何がおきているのかわからなかったけどポボロフは困惑しているようだった。 何がおきたのか?? 残像??? ポボロフの回りに俺が沢山いた。 全ての俺は、さっきまでと同じくポボロフの回りをまわっていた。 俺ももちろん驚いたけど、チャンスだと思いポボロフへ後ろから飛びかかった。 狙うはポボロフの首もと。 後ろに俺が要ることをまだ気がついていない。 まだ残像をみているポボロフ。 俺はそのまま首もとに両手を繋ぎひとつの拳にして振り抜いた。 あっさりとポボロフの首もとを捉えた。 「う"っ」 そう言った時。 ポボロフは、電池が切れた人形のように崩れ落ちた。
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