敵討ちの女性

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「なんで??なんでよ」 レイナは泣きながら怒っている。 「悪い、ここは退けない」 俺の真剣な顔を見てレイナへ俺に抱きついた。 「ありがとう」 なににありがとうなのだろう?? 俺にはわからなかった。 「レイナ、彼女を治してくれないか?」 そう言うとレイナは頷いて女性の折れた骨の治療を始めた。 「あっありがとうございます」 女性も涙を流している。 「大丈夫だったか?」 「はい!ありがとうございます このご恩は忘れませんロイさん」 俺を知ってる? 「ロイは私の!!」 子供みたいに俺に抱きつくレイナだけどさっきのこともあるし俺は、レイナの頭を撫でて優しく言った。 「大丈夫だレイナ」 そう言う俺は女性に気を付けろと一言言ってレイナと共に闘技場の外へでた。 「今の俺では勝てない」 「どうするの??」 心配そうに見ているレイナは今にでも泣きそうだ。 「ゾフィ! 力を貸してくれ」 「ゾフィ??」 レイナは困惑していた。 俺がいきなり知らない名前を言ったからだろう。 『私にできることであればなんでもしましょ さっきの男は私も許せません』 「どうしたらいい?? 昔の力がどんな物かは知らない だけど.......必要になると思う」 『昔のあなたの力ですか....... 私に言えるのは、あなたは強い 自身を持ち自分を信じてください』
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