敵討ちの女性

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くそっ! くっそ! くそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくっそぉぉぉぉぉぉぉ!!!! 悔しい。 こんな最低な男に勝てないのか。 「ロイィィィィィィィィィィ」 レイナの叫び声が聞こえる。 そういえば俺が負ければアイツは連れていかれるんだよな? 「ロイ!もういいよ!降参してぇ」 えっ?? 負けたらレイナは何されるかわからないんだぞ?? それなのに俺の心配かよ?? まだ会ったばかりなのに。 (教えてあげようか?闘い方を) 誰だ?? (力を貸してあげるよ) 誰なんだ??? 今の声....... 俺..............??? 血が逆流する感じ。 前にもあった。 「ぐっあぁぁぁぁ」 熱い....... 熱い....... 「最後の遠吠えか?? 無様だな」 そう言って近寄ってきたルータ。 俺はゆっくりと立ち上がりルータまで走りだした。 そのスピードは早かった。 ルータでも対応できないのか俺が後ろに要るのに気がついていない。 俺はそのまま脚を蹴りつけた。 「ぐあっ」 低い悲鳴と共に骨の折れる音が聞こえた。 「きっきさま、いつのまに」 っと言った瞬間には、腹部に蹴りをくらわせていた。 ルータは吐血して手を地面についた。 「ばかな」 俺にもわからない。 けど....... わかったんだ。 昔の俺は強かった。
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