世界をみる日

7/30
前へ
/282ページ
次へ
「あなた達、悪いことは言わないからこの街から出ていきな」 声をかけてくれたのは、民家から顔だけだしているおばちゃんだった。 「どうかしたんですか?」 俺がおばちゃんに話を聞きにおばちゃんの元へ寄っていく時だった。 「くるんぢゃない あんたはどっちの見方なんたい?」 俺とレイナは顔を見合わせるが何の話なのか理解出来なかった。 「旅の者かい?? それは悪かった、とりあえず中に入りな」 おばちゃんはすぐに中へ入れてくれたのだ。 俺は話を聞きたかったのでそのまま中へ入って行った。 おばちゃんに言われるまま、座布団に座り話をする。 「この街の人は外を歩かないんですか??」 「今はね歩いてはいけない時間なんだよ」 どついう意味だ?? 時間とかあるのか?? 「どういうこと??」 こういう時のレイナは頼りになる。 話をききたい俺には大助かりだ。 「えぇぇぇ....... この街には3年ほど前からこの街を仕切る男が現れました その男は強く、まさに独裁者です」 独裁者??? 「倒せないの??」 「挑んだ男は全員殺されました。 勝つことは不可能です。」
/282ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加