世界をみる日

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「今はその男はどこに??」 「もうすぐここを通りますよ だから歩いてはいけないのです」 なるほど。 「どして私達を助けてくれたの?」 「やはり人が死ぬのは見たくありません」 「テルさん??」 奥から5歳くらいの子供がでてきた。 「どうしのクイール また寝れないの??」 優しい言葉に子供は頷いた。 「すいませ 少し外してもいいですか?」 「どうぞ」 テルさん?? は子供のとこへ行き、奥へと消えていった。 「子供がいたんだ??」 レイナも驚いていた 「優しい人なんだろうな」 そんな時民家の前を多くの人が歩いて通り過ぎた。 今のが独裁者のグループか?? 沢山いたなぁ....... 『ロイさん 敵を倒してあげては?』 ゾフィの言葉に俺は頷いた。 俺もそう思っていたのだ。 「テルさんった言うおばちゃんから話を聞き終わったら討伐に向かう」 俺が言うとなぜかレイナは嬉しそうに笑った。 「お待たせしました」 しばらくするとテルさんがやってきた。 「すいません迷惑をかけして」 「いぃぃえ、この街では自分の命を護るので皆一杯一杯なのです 子供一人5万円大人一人10万円 私達は毎月命を買っているのです」 「えっ???」 俺は驚いた。 そんな酷い奴がいるのか?? そう思ったからだ。現に今いるけど....... 「もしかして.......さっきの子供.......」 「そうです私の子供ではありません 私の妹の子供です。 妹は子供だけでも助けてと私に託しました。 妹は3ヶ月前、お金が払えず夫婦揃って殺されてしまいました」
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