世界をみる日

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しばらくするとおばちゃんは、料理を持ってやってきた。 「どうぞめし上がれ」 そう言って出された食事! 豪華とは言えないが、お金が大事なこの街で、ただの旅人に料理を振る舞うなんて....... 「ありがとうございます」 俺達は、ありがたく食事をいただいて、話の続きをした。 「妹さんを助けれなかったんですか?」 俺は失礼な質問をしてしまった。 「そうですね....... 私のせいで妹は死にました お金が無くなった妹夫婦は私の所へきました もちろんお金を渡しました しかし....... 旦那の方が自分の生きるために妹を殺そうとしたのです 妹は子供を連れて私の所へ逃げてきました その時には、もう助かる状態ではなく あの子を私に任せて亡くなりました」 「その旦那は??」 「先月分お金が足りないと私の所へ来ましたが 流石に私は助ける気になれず.......」 そか....... お金が払えなければ殺されるんだな。 『ロイはほっとけないのですね? 大丈夫です。私も力を貸します』 俺の気持ちを察知したのだろう。 ゾフィには敵わないよなぁ 「ありがとうゾフィ」
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