世界をみる日

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「おばちゃん!ご飯ごちそうさまでした」 レイナは笑顔で礼をいう。 「今日は泊まって行ってください むさ苦しい所ですが ホテルは、一泊10万くらいしますから もしホテルの方が休めると言うのであれば少しですが役にたててください」 そう言って紙袋をテーブルの上に置いた。 「ありがとうございます しかし....... お金は受け取れません それに、もうお金を払う必要が無くなります そのお金で子供に服などを買ってあげてください」 俺はそう言うと立ち上がり、頭を下げて扉から出た。 「ロイったら優しいんだから! おばちゃん!ごちそうさま 後は任せて」 レイナも元気よく扉から出ていった。 俺の横に並んだレイナの顔は怒りが感じられた。 初めてみるレイナの許せないっと言う感情からくる怒り。 既に銃を手に構えていた。 「レイナ!死ぬなよ 危ないと思ったら退け」 「わかったありがとう」 俺も人の事を言えない。 今回が初めて闘いだ。 闘技場とは、訳が違う。 だけど俺は落ち着いていたんだ。
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