世界をみる日

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男が手に持っているのはトンファー。 ただのトンファーぢゃない。 先っぽが刃物のようだ。 そして、トンファーをくるくる回し始めた。 「さぁぁて、俺と遊ぼうか」 そういって俺に襲いかかってくる。 俺はトンファーをゾフィで受け止めた。 しかし....... もう片方のトンファーが俺に襲いかかる。 一歩後ろへ下がってかわすけど、相手の押しが強く、下がっても相手がついてくる。 そのまま片方のトンファーが俺の脇腹を掠めた。 危なかった。 俺は力を込めて押し返す。 相手は後ろへ跳び俺達の間に少し距離ができた。 「なんだよ、潔くきたわりにその程度か?」 俺をみて笑う男。 俺はゾフィを構える。 闘技場の時よりは強くなった。 スピードもあがった。 でも....... まだ俺は弱い。 この男にはまだまだ勝てない。 でも諦めるわけにはいかないのだ。 『もっと早く動く必要がありますね』 簡単に言ってくれる。 精一杯なんだけど....... 俺はゾフィを構えた。 なんとかなるさ。 そう思うしかできなかった。
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