Universo Parallelo Storia

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暗い夜空が見え、大きな月に照された大きな城、アムリス城がある。中世ヨーロッパ風の石垣の壁で造られ、ワシントンの議事堂3つ分の面積はある。 「放て!」 大量の矢が砦から、森から行進してくるエルフの軍に向けて飛んでいった。 今は亜人種差別が激しく、人間は特にエルフと人狼を嫌った。 「銃砲隊、前へ!撃て!!」 燧発式のマスケット銃を装備する鉄砲隊が城の手前からエルフ軍に向けて発砲した。火打ち石が火皿に点火した後、白い煙が銃声と共にもくもくとたち上がる。 エルフ軍も弓矢で戦うが、殆どが苦戦状態だった。 アムリス軍は弓矢を中心に攻撃を仕掛け、特に危険だと判断した敵をマスケット銃で撃つ。 その中、1人の女エルフが弓を捨て、両手を前に出した。 「人間の世界を進行させる訳にはいかない……Con spazio infinito Pearl River ingoiare la sua terra!!」 女エルフがなにかを唱える。すると、目の前に大きな空間の穴ができた。人間側の王国軍は、唖然と穴を眺め、殆どが穴に飲み込まれて列が崩壊した。穴は強力な磁場であらゆるものを引き込んだ。 叫び声と銃声、煙が漂い、それらを空間の穴が飲み込む。 エルフはもう思い知ったかと思い、穴を消そうとした。が、なぜか魔力とは別のものに、穴の向こうから繋がった道を接続し続けられ、穴を出現させたエルフは吸い込まれる。終にはカリス軍も大半が飲み込まれてしまった。 そのとき穴は消え、城と森と沈黙だけが残った。
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