〈U 5〉

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休日とは言っても 顧客との対応もあって 出勤している者が いるから 誰かがいても 不思議ではなかった。 “またかよ? ここじゃなくて 素通りしてくれると いいな“ 「篠崎!お前、 お前本当に 改修やっていたのか!」 自動ドアを 蹴り破る勢いで やって来た富樫は、 驚いて目が点になっている 和代に近寄った。 ものぐさな、 いつもの雰囲気とは どこか違う富樫の 荒げた声を初めて聴いた 和代だったが いつものように答えた。
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