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「もうここから出ても いいですか?」 「お?あ、あぁ。 悪かったな」 「失礼します」 呆気に取られる 2人をそこに 和代は歩き始めた。 薄暗い通路を 歩いていると 前から誰かが 歩いて来るのが判った。 俯いていた和代は 黙って頭を下げたが、 その相手は和代の前に 立ちふさがった。 「どうした?」 見上げると そこに心配そうな 川島の顔があって、 思わず和代は眼を そらしながら言った。
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