<U11>

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「上から、目線?」 「そのくらいで良いのさ。 裏切った奴らはそれなりに、 今度は自分で生きて 行かざるを得ないが 当たり前だ。 これが自然界の掟だろ?」 そう言うと川島は アンパンを開けて半分取ると 和代に差し出し、 それを食べながら続けた。 「それでいいんだよ。 お前は馬鹿だと言うが、 お前が無償で 掛けてくれた気持ちに 心救われる奴も いるんだから。 お前と出会った時の 俺がそうだった。 お前の言葉に救われたんだ。 あの時俺は上長を 刺すつもりでいたしな」 物騒な言葉に和代は思わず 目を丸くしたが 神妙な面持ちの川島から それは事実なのだと 悟らざるを得なかった。
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