<U12>

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「あっちからの戻り便が 羽田だったんで、 そのおかげで ここまで来られたよ。 ここでやっていたのか? 凄いじゃないか。 やっぱりお前は 何か憑いているよな」 「陽さん…」 「ただいま、カズ」 「 … 」 口は動いたものの、 おかえりと 言う事も出来ずに しがみ付いてきた和代に 陽一朗は苦笑いで、 でも嬉しそうに頷いた。 道行く人が振り返る中で、 二人はただ抱き合った。 互いの全てが懐かしく 愛おしかった。
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