太陽の砂糖漬け

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「…俺たちは社会化されつつある。規範を身につけ、集団として生きていけるようにね。それってつまりサーカスの調教と同じだろう。そんなの俺はごめんだよ」 と、白いベッドの上で片肘をついたクラスメイトが言った。 僕は軽い目眩いを覚えた。 社会化?サーカスの調教? 混乱したときは、深呼吸をひとつ。落ち着いた脳内で翻訳をしてみる。 つまりは、「気分がすぐれないから写生大会は参加できない」ということだな。 勝手にすればいいが、悪びれる様子もなくマンガを読んでいるのはどういうことだろう。
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