太陽の砂糖漬け

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「あー眠くなってきた」 どうぞお昼寝をしてください、と用意されたような昼下がりだった。 「寝たらいいよ」 「いや、先生に報告に行かないと」 「なにを?」 「どこかのクラスメイトは絵も描けないくらい体調が悪いって」 「絵は描けるよ」 「だろうな美術部」 「でも、こんな強制で描きたくない」 「ご立派なことで」 誰かが騒いでいる声がする。 でも、関係のないずっと遠い世界のことみたいだ。
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