第2章   花と花言葉 手紙の意味

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  6 ―――5月2日(土) 来週の9日が星桜の18歳の誕生日だ。 中学を卒業してから2年とちょっと、星桜はのんびりと過ごしていた。特にやりたいこともない。 高校はママに負担がかかるからと行かなかった。だからといってバイトもしていない。 「そうだ星桜。明日からの4連休、フラワーロードでお祭りあるから行かない?」 お祭り……別に屋台が出るわけじゃない。ママは昔から人が集まる=お祭りだと思っている。 断る理由が無いため星桜は行く、と返事をしパジャマから私服に着替えた。 パパが亡くなってからもう10年以上も経つ。長いようで短い。星桜もママと2人の生活に慣れた。 パパがいなくなってから星桜は最初、ママと口を聞いてくれなかった。 ママに怒っているとかではなく、ただ喋るということをやめていた。学校も何日か休んだ。 そして1周間くらい経った時、星桜がママに聞いた。パパが何で死んだのか。 久しぶりの会話がそれでママは驚いたが、正直に答えた。 そして星桜はそっと、ママに抱きついた。
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