第2章   花と花言葉 手紙の意味

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私服に着替えた星桜は朝ごはんを食べていた。今日はパンと目玉焼き。 「私今日ちょっと出掛けてくるね」 星桜には今日行きたい場所があった。 風の涼しい……静かな場所。そこには考え事をするときよく行っていた。 暗くならないうちに帰ってくるのよ、とママは未だに星桜を子供扱いする。でもそれがまた嬉しかった。ママの愛情、優しさが伝わってくる。 男の子ならうぜぇ!とか言うだろうけど……。 食べ終わると星桜はすぐに家を出た。 空には青空が広がっている。外出するにはとてもいい天気だ。 神社や商店街から離れた、町外れに星桜の行きたい場所はあった。 芝生の地面に日傘代わりの木、公園というよりは散歩コースといったほうがあっているのかもしれない。 そこにはスケッチや読書をする人、散歩の休憩をする人が来る。 星桜はいつもの場所に腰を下ろした。そして青空を見上げ、思い出すように頭の中で整理した。それはパパのことだ。
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